DaVinci ResolveをUbuntu20で試用してみました
動画編集はMacのFinal Cut Pro Xを使っているのですが、Mac book pro本体は少々古くなってしまって、
買い換えるにも今の円安を考えるとなかなか購入に踏み切れなくて、代替の事を考えてるのですが、
やはり機械学習で使っている自作PCのUbuntuマシンを活かす方法しか思いつかないのが現状でして。。。
Linux でも動き、さらに無料枠でも使える、少し前から少々気になっていたDaVinci Resolveを試用してみることにしました。
インストール
こちらのパソコン工房さんのページが詳しくて、非常に参考になると思います。
私の環境
- 自作機
- Ubuntu20.04
- CPU Ryzen5 3600
- メモリ 48GB
- GPU NVIDIA GeForce RTX 2070 8GBメモリ
インストールはインストーラーのおかげで簡単です。メールアドレスなどの情報を登録することでアプリのダウンロードが可能になります。
ZIPファイルがダウンロードされるので、解凍して、そのフォルダに移動したら、次のコマンドでインストールします。
sudo ./DaVinci_Resolve_18.0.1_Linux.run -i
パソコン工房さんのリンク先を参考に、質問に答えて設定していきます。
編集してみるが問題発生
設定途中でGPUは認識してくれていたので安心しました。第一の関門を突破した気分です。
アプリを起動
DaVinci Resolveの操作はFinal Cutに似てるので大きい戸惑いは無かったのですが、
動画はインポートしても真っ黒な画面のままで時間だけが進んでいくような感じで編集できませんでした。
私の場合はiPhoneで撮った動画を読み込ませてみましたが黒い画面のままでした。
ログを見てみる
ログファイルはホームフォルダの ~/.local/share/DaVinciResolve/logs/ResolveDebug.txt にあるので覗いてみます。
tail -10 ~/.local/share/DaVinciResolve/logs/ResolveDebug.txt
画面が黒いままだったので、動画のフォーマットが問題なのかなって思ってましたが、ログを確認してみると、「Failed to decode the audio samples」とあるので音声のフォーマットが良くなかったのでしょうか。
0x7f3e42bed700 | IO.Audio | ERROR | 2022-08-08 10:50:08,294 | Failed to decode clip </usr/local/toshiba-hdd/DaVinci Resolve/??????/IMG_3326.MOV>, track: 0, position: 200 - Failed to decode the audio samples.
調べてみると、Linuxだけかどうかは分かりませんが、動画ファイルを読み込めない問題があるらしく、次のコマンドでフォーマットの変更をする必要が有りました。(参考:arch linux DaVinci Resolve)
ffmpeg -i input.mp4 -c:v dnxhd -profile:v dnxhr_hq -pix_fmt yuv422p -c:a pcm_s16le -f mov output.mov
上記コマンドで解決しました。input.mp4 と output.mov が変換前ファイル名と変換後ファイル名の指定になります。
動画のファイルサイズが10倍以上になるので考えものでしたが。。。
とりあえず編集できるようになった
とりあえずな使い方なので、半日でインストールから動画作成まで出来たので良しとします。
さすがハリウッドでも使われているアプリなので、慣れればもっと色々な事ができそうです。
MacのGPU付きマシンのコストを考えると、自作PC+GPU+Linuxの環境でDaVinci Resolveは有りなんじゃないかなって思いました。